銀座の画廊に約30年勤務していた頃百貨店さんとの取引も多く、私は京都と大阪を担当毎年恒例の催事「近代物故作家名品展」を数十年間開催しておりました。昭和から平成に活躍した、著名な画家さんを集めた展覧会で作品の販売も行っておりました。いわゆる名品と呼ばれる貴重な絵画を百貨店の画廊で展示、とても想い出深い催事でした。京都画壇の重鎮、竹内栖鳳画伯作「水郷」東の大観、西の栖鳳と称され相撲でいえば画壇の横綱です。この作品、晩年作でとても人気の構図になっています。何気ない、水郷風景ですがよく見ると舟に沢山の「藻」が・・・これがポイントで「藻を刈る」⇒「儲かる」絵として関西でとても人気で縁起の良い作品として、高額な価格で売買されていました。