毎年2月頃にお客様からお雛祭りの 床の間に~立雛 ~ のお軸を飾りたい・・・ と、購入依頼の問い合わせがきます。伊藤小坡画伯は数多くの立雛を描がいています。 縦長やこの作品のように横構図も。着物の絵柄が楽しいですね。袴のデザインに目を魅かれます。 さらに背景に花をあしらい 華やかさが伝わります。絵柄は松に藤でしょうか(咲く季節が違うようですが?)立雛の後ろの花は 桃・・木瓜・・・、並び順は 関東系 関西系・・・。よく見るといろんな発見や疑問が出てきます。小坡画伯はどのような意図で描いたのか、時代をさかのぼって尋ねてみたいです。表装に目を向けると 軸先になにやら細工が施されています。桐の丸板を 二つに割った・・・奇妙な棒が付いています。これは ~太巻きと 呼ばれ 軸を巻くとき、中の絵具が剥がれないように桐に細工をして少し太く巻けるよう特別に使用されるものです。表装店ではこの 太巻きを用いるのは 全体の10%以下。絵に優しいのですが、コストが高くなるので財布には厳しいです。♪ 季節感を感じる ♪ 作品はいいですね。また来年もこの季節に 床の間に掛けましょう。