掛軸を床の間に掛けると素晴らしい和空間が広がり、さらに描かれている絵画の世界に引き込まれて行きます。絵を引き立てる裂の演出で華やかで品のある掛軸は、観る者に感動と喜びを感じさせてくれます。その裏方に光をあててみました。綺麗な美術品を保管してくれる、脇役達です。右から順に、うわ覆いの裂: 大切な画家直筆の箱書き墨の文字を包んでくれます。紅梅: 絵の次に大事な箱書きです。質の良い桐板に高価な墨で・・・独特なバランスで先生が書いた作品の画題です。ちょっと変わった丸棒: これは太巻と呼ばれ、掛軸を巻いた際に細くならないように通常より太く巻いて中の絵を守る役割をする、桐の棒なんです。掛軸を入れる内箱: 軸装が休むお布団ですね。 この中に、和紙でふんわりと包んで保管します。外箱: 高価な軸は通常二重箱に入れられています。 素材はどちらも熱や火に強い桐で作られて、外箱はさらに漆を塗り、美術品を大切に守り保管しています。名脇役達が裏方で頑張っています。☆ 主役の紹介も少し・・・☆福田平八郎 画伯 作 「紅梅」短冊サイズに描かれた ~爽やかな作品~