例年より早い桜の開花宣言が行われた春のお彼岸に、大坊本行寺さんで「桜を奏でる絵画展」を開催させて頂きました。日蓮宗本山 池上 大坊 本行寺は日蓮聖人がご臨終された地(霊場)。大聖人3大聖地の1つとされ大変由緒あるお寺です。日蓮聖人がお亡くなりになられた10月13日大地は揺れ動き、庭の桜が時ならぬ花を咲かせたと伝えられています。この桜は「お会式桜(おえしきざくら)」として現在も敷地内で10月前後から約6ヶ月もの長期にわたって花を咲かせ桜に因んだお寺として有名です。さらに、館内には日本画家中村宗弘画伯代表作の夜桜「清宵」が雄大に展示されております。上村松篁画伯、能舞台を描いた「千手」用いた扇子に桜模様。桜に因んだ浮世絵10数点、中島千波画伯の日本各地の桜風景など会場は桜満開となり、法要が行われたお彼岸の中日には大変多くの来場があり賑やかな展覧会となりました。綺麗で華やかな作品に感動、江戸の文化に触れて楽しめた浮世絵、小学校の児童さんからは絵の描き方の参考なったと・・・嬉しい感想の数々、多く皆さんと絵画を通しての会話が弾みました。絵の見方や捉え方は人それぞれで、美術商が気付かない角度を変えた発見、驚き、学びなど大変勉強になりました。ご存知でしょうか? 明治の頃、上野不忍池の廻りで競馬が開催されていたことを。その情景を写した浮世絵を前に、まさかここに競馬場があったとは感嘆の声が何度もあがりました。ご来場された方々足をお運び頂き感謝申し上げます。また、ご縁を頂いたご住職中野日演様、開催のご準備・お手伝いを頂いた本行寺の皆様、大変お世話になりありがとうございました。