美しい胡蝶蘭の世界を日々発信されている「”ソーリ” 吉田茂さん」のご紹介で截金の匠(長谷川天幸先生)の展示会場へ。そこで私の眼に飛び込んできたのは、これまで拝見したことのない新しい伝統芸術~截金(きりかね)~の世界~であった。古くは平安時代からの歴史があるそうで、その伝統的な奥深さにただ驚かされました。今回は「桜をテーマ」に輪島塗の漆黒と金を用いた截金がコラボレーションされた様々な作品が華やかに並ぶ。更に実際の制作現場が再現され、多くのお客様が足を止めその魅力に引き寄せられています。長谷川天幸さんの作品の特徴は七角・七個・・・数字の七!普通は八角ですが、何故七角ですか?「七福神やラッキー7・・・」縁起のよいのは七ですねと先生が!確かにいい数字だと改めて作品を見るとそのバランスの良さに感嘆しました。截金師長谷川さんの最大の特徴は、繊細に貼り付けられた金に触れても剝がれないことです。これまでの截金作家の作品は触れた際に剝がれる事が多く取り扱いに注意が必要でした。長谷川さんは日々の研究でそのコーティング技術を習得されたそうです。安易な施しではなく、作品の風合いを残した仕上がりは伝統文化に令和の光を輝かせています。※繊細な工芸作品ですから手袋をするなど最低限のマナーはお願い致します。器の裏側は珊瑚を用いて桜が咲き誇って煌びやかに。截金とは、数ミリ単位に細く切った金箔を膠(にかわ)とふのり用いて貼り 細密な文様にしていく伝統的な技法です。私なりに簡単に截金をイメージすると、子供の頃画用紙に様々な色紙を貼り付け、花や動物などを製作しましたが、その図画工作の究極の伝統工芸技術ではないかと思います。この截金の世界を多く皆さんに見ていただきたいと思います。先ずは見て触れて感じて下さい。横浜高島屋7階 特選会場 1月31日(火)まで開催中神仏画・曼荼羅 截金製作の最高峰である長谷川智彩先生が、新たな工作作家「長谷川天幸」としてデビュー!