知人の紹介で日本橋コレド室町での「ビジネス茶道」へ参加。茶道は30年ぶりで緊張しながら格子戸を開けると・・・!主催者は表千家の水上麻由子先生。茶道の先生は、怖めのハイジのロッテンマイヤー先生のようなイメージ?ですが、穏やかな雰囲気の先生の微笑みに肩の力が抜けて久しぶりの茶道へ。待合室で先ず靴下を履き替えます。(旅人が旅の途中草鞋(わらじ)を脱いでお茶を一服の意)この歴史的なストーリーにこれからの茶道への期待が膨らみます。ビジネス茶道/月に一度の「繭ごもり」茶会・今回で68回目。参加者は10数名。法人会員の社員の方々も参加され、開始までのビジネス交流会も楽しいひと時。配布された資料には、ビジネス茶道とは? 床の間のお軸、楽しみのお茶菓子など、とてもわかりやすい説明があり初心者に優しい内容になっておりました。お茶席に入る前に初めて参加される方々へ扇子と懐紙が配られ、いざ茶の湯の世界へ。礼に始まり、礼に終わる作法に準じた茶道の流れに感銘を受けながら入室。茶道の一期一会、お茶室で今日出会えた方々とかけがえのないひと時を堪能致しました。過去の京都での茶道は、張り詰めた空間の中で咳一つできず、会話は難しい禅問答、崖っぷちまで我慢する正座など試練の連続。水上先生の茶道は、真面目なお茶の話、笑いあり、世間話あり、胡坐(あぐら)OKと和やかな空間でとても心地良い。参加者の一人が、畳での正座は数年ぶりとの言葉に一同驚きと納得。そういえばマンションはフローリングが主流ですね。このビジネス茶道には、オンとオフがあります。<作法に忠実な部分(オン)・緩やかな部分(オフ)>◆お茶が出された時に飲む前に2度手前に回します。何となく出された時にちょこちょこ回す事は知っている方が多いですが、先生が出された時お茶碗は正面向き、飲むときは、正面を外して違う部分で飲む為に回しますとの作法を重んじる(オン)◆誰でも初めてのお茶席、右も左もわからない方々に優しい先生の声掛けが心を落ち着かせてる(オフ)参加された茶道初心者の方々はビジネスの現場で、今後急なお茶席に呼ばれても今回の経験は貴重でかならず役に立つと思います。永楽善五郎の作品 「永楽の銘」一服後、お茶碗を拝見する際に茶碗の裏側に銘が入っているとを説明。美術商はその銘を見て、鑑定・評価行っております。皆さんがとても興味を持たれたので美術アドバイザーとして少しお役に立ったのかなと!茶道はわからないので、とてもお茶席に入るなんてとも思っている皆さん、水上先生のビジネス茶道は入門にはピッタリです。襖を開けた2時間後これまで経験したことのない感動が心を潤します。30年ぶりの茶道こんなに気軽に楽しく時を過ごせるとは、お抹茶の香りを背に会場をあとにしました。水上麻由子先生の著書「おうち茶道のすすめ」