本郷のギャラリーD&Sで開催された、第二回開花展では、多くの若手アーティストの作品が展示されて、その個性豊かで華やかなアートの花が咲き誇っていました。その中で、異なる輝きを放っていた廃材アートに注目が集まっておりました。ギャラリーD&Sオーナーの松井さんは埼玉の鉄鋼会社の会長さんです。松井さんの会社には現在10数名のインドネシア実習生が働いております。絵が好きな実習生に鉄鋼会社の廃材である鉄に、絵を描いて甦らせようと相談を受けて工場へ。問題はこの廃材に何を描くかです。実習生との会話の中で故郷の話が度々出てきたので、インドネシアの風景・風土・文化を題材にしたアート作品を提案したところ、皆さんが賛同されて制作を行うことに。出来上がった作品のクオリティは高く、細かい部分まで繊細なタッチでインドネシアの情景が描写されています。工場で廃棄予定の鉄が、アート作品に甦っていました。その素晴らしさに、開花展実行委員会は制作した2名の若い実習生に賞を贈りました。なんと地元インドネシアの新聞でこのアート作品が記事に。松井さんと三人で笑顔の受賞となりました。